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先生×園長クロストーク

荘島幼稚園とマイトリー幼稚園の総勢8人の先生と園長で
「慈恩学園で働く」について
クロストークを収録しました!
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園長:本日は、これから就職を考えている学生さん、転職を考えようとしている人、幼稚園の先生に初めてなろうと思っている人、今は別の仕事に就いている人などに向けて、現場の先生たちからいろんなお話を聞かせていただければと思います。
実際に入職されてどうだったか、体験談としてお話いただければと思います。
まずは岩崎先生から、お願い致します。

こどもたちの成長を実感できて、うれしい

岩崎:私がマイトリー幼稚園に初めて見学に来たとき、ちょうど誕生会の日でした。全員が正座をきちっとして園長先生のお話を聞いている姿を見て、「小さな子どもたちがここまできちんとお話を聞くことができるんだ!」ということに、まずびっくりしました。
その後、先生方が出し物をされたときには、子どもたちがすごく嬉しそうな笑顔で楽しそうにしていて、そういう子どもらしい一面もありながら、きちんとするときにはする、というメリハリを感じました。
子どもたちにどんな声掛けや保育の援助をしたら、そういう姿に育つのかを知りたいなと思ったのと、子どもたちが、どの活動もイキイキとしていたので、子どもたちのそういう力を引き出す先生になりたいなと思い、この幼稚園に勤めたいと思いました。
園長:子どもたちの歌声とか合奏とかを見たとき、初めて接したときはどんな印象でしたか?
岩崎:特に子どもたちの歌声を最初聞いたときには、すっごくきれいな声で歌っていて、子どもたちだけでもここまで表現ができるんだということに純粋に驚いたのと、ここまで一緒にできたら、すごくやりがいもあって楽しいんだろうなと思いました。
園長:今ちょうど年長さんを担当してらっしゃいますが、そういった子どもたちの、ある意味「育ちの集大成」の時期で特にやりがいを感じることはありますか?
岩崎:合奏も、最初はみんなで一緒に歌うところから始めて、それを毎日繰り返す中で、子どもたちの方から「合奏をしたい」って言ってくれるようになって。それを楽しいと言ってくれることが何よりうれしいですし、また友達と一緒に何かひとつ同じことをする、というその姿勢が子どもたちの成長につながっているんだなということを感じる部分も多いんです。もちろん教えることがすごく大変なときもありますが、行事が終わったあとの達成感や、練習の最初の頃を振り返ると、一人一人がどこかでしっかりと頑張ってくれて、成長してくれているんだということを実感できて嬉しくなります。

周りの先生方のおかげで徐々に自信がでてきた

園長:次に中村先生に質問をしたいと思います。中村先生は今年始めて新人さんとして採用されて、いきなりクラス担任を任されましたね。もちろん副担任の先生もいらっしゃるので、複数の担任制で見てはいますが、やっぱり最初は不安だったでしょ?
中村:はじめて見学した運動会で子どもたちを見て、園での様子が気になって、自主実習をさせていただきました。年中さんのクラスに入ったんですけども、そのときに体育ローテーションや日課活動、カード遊び、子どもたちのイキイキとした姿、姿勢も伸びていて、きちんと立ち止まって挨拶をするという姿を見て、就職して私も子どもたちと関わりたいと思ったのがきっかけでした。
実習の際に私が先生として前に立って、キビキビとした態度で子どもたちを引っ張っていくというのはすごく不安だったんですが、担当してくださった先生から「研修もあるし、私たちが全力で支えるからきっと大丈夫だよ」と声をかけていただきました。
実際に就職してからも、総幼研の研修に参加させていただき、周りの先生方が実際にアドバイスをくださったり練習にも付き合ってくださったりして、徐々に自信が出てきました。
園長:総幼研の教育って、一見ちょっと難しそうじゃないですか。「お勉強幼稚園」のようなイメージがあったと思うんです。でも実際やってみたら、お勉強ではなかったでしょう?
中村:はい、子どもたちもカード遊びを楽しそうにやっていて。
園長:大人がやっていることだけを見ると、なんとなく難しいことやっているんじゃないか、勉強をしているんじゃないかというイメージが湧きやすいと思いますが、大事なのは「大人が何をしているかじゃなくて、子どもがどう育っているか」ということだと思うんです。
今ようやく一学期が終わって、これから二学期というところですけども、そういったことをクラス担任として少しずつ実感されているんじゃないかと思います。

子どもたちの歌声に感動

園長:岩崎先生と中村先生はどちらも新卒で入られましたが、今度は転職をしてこられた先生たちにお尋ねしたいと思います。
慈恩学園では他の園からの転職、あるいは全くの他職種から幼稚園の先生に転職されている方も結構多いんですけれども、その中で本日は中園先生と筒井先生に体験談をお話しいただきたいと思います。
実際、中園先生も筒井先生も、以前勤めていた園とは保育がだいぶ違うと思います。最初は不安はなかったですか?
中園:はい。すごく不安はありました。子どもたちの歌声にすごく感動して慈恩学園を選ばせていただいたんですが、私も子どもたちに指導ができるのかな?という不安が一番にあったのと、仕事先が変わることで人間関係などもすごく不安に思っていたのを思い出します。
園長:どうですか?実際入ってみて。みんな受け入れて…受け入れるというと言葉が悪いですけど(笑)すぐ溶け込めましたか?
中園:はい。たくさんの先生から「大丈夫ですか?」と気にかけてもらって、声をかけていただいたり、総幼研に関してはたくさん研修にも行かせていただいたので、心の中にあった不安はすぐに解消されました。

お勉強というよりは遊びの延長

園長:過去に別の園でずっと積み重ねられた自由保育の経験が総幼研教育と結びついて、子どもたちにとっていい結果を生み出しているんじゃないかなと思います。
筒井先生も別の園から見えられまして、やはりそちらの園とも保育内容が違いましたよね?
筒井:そうですね。保育内容が全く違ったので、不安はありました。
慈恩学園は勉強を重視していて、音楽をすごく大事にしている幼稚園というのを耳にしていたので、私が勉強を教えられるのかなと不安に思っていました。ご縁をいただいて就職させていただいて、研修をたくさんさせていただいたり、先輩の先生方に丁寧にいろいろと教えていただいたので、ちょっとずつですが、不安は解消されました。
また得意というわけではないのですが、私も音楽が好きなので、音楽に力を入れているというのはとても素敵なことだなと思います。いま私も子どもたちと一緒に音楽を楽しんでいるところです。
園長:いわゆる「お勉強幼稚園」と見られやすいのは、やはり何となく、やっていることが難しそうだったり、机に座ってカチッとやっているところが理由だと思うんですが、「教える構えを持たない」というのが総幼研の基本的な大事な考え方です。子どもと先生がリズムを共有する、息を合わせる、そういったことから子どもたちとの一体感が生まれて徐々に育っていく。日課でそういった実感はありますか?
筒井:そうですね。
最初は子どもたちも「何をやってるんだろう?」と、日課の流れを眺めているような感じなのですが、日が経つにつれて反応がすごく良くなってきて。
本当に日課を楽しみにしてくれる子どもたちを目の当たりにすると、やっぱり「お勉強というよりは、遊びの延長」という感じで、日課が習慣として子どもたちの中に染み付いているんだなということが、よくわかります。
園長:特に小さい年代のお子さんの場合は、入園式の翌日なんて、親から引き離されて不平と不満ですごくわーっと泣いてますけど、そんな中で、お母さんのお腹の中で聞いていた心臓の鼓動のリズムくらいで日課活動を始めると、泣いてた子たちが口をぽかんと開けて、泣くのを忘れて先生を見始める。これを称して「泣く子も黙るカード遊び」と言いますが(笑)何かを無理にさせるのではなくて、子どもたち自身のリズムから育ちを引き出す。ここが総幼研共育の独特なところかなと思います。
筒井先生も中園先生も、今までの自由保育で積み重ねたキャリアを生かして、頑張っていただければと思います。

ピアノが得意でなくても大丈夫

園長:今度は一木先生と北島先生にズバリお尋ねしたいんですけれども、慈恩学園の幼稚園、荘島幼稚園、マイトリー幼稚園の魅力ってなんだと思われますか?
一木:はい。私はピアノがとても苦手なのですが、就職するにあたって大丈夫かなあと思ったときに、音楽の専任の先生がいるからピアノは苦手でも大丈夫だよ、という言葉を聞いて魅力的に思い、荘島幼稚園に入らせていただきました。
実際に音楽の専任の先生がしっかりと子どもたちの歌声を聞きながら、子どもたちの歌に合わせてピアノを弾いてくれていて、とても安心できます。
また、入職したばかりのときは何もわからなくて、失敗するんじゃないかという不安があったんですが、周りの先生たちがとても優しくて、不安を打ち消すくらいに近くに来てなんでも教えてくれて、とてもかっこいいな、憧れの先生がたくさんいるなと思いました。
園長:やはり音楽活動などを学生さんが見学されたときに、みなさん「私もこういう子たちを育てたい」という気持ちの反面、「自分にできるかな」という不安を持たれることが多いようです。
特に今は、なかなかピアノが得意な人ばかりではない時代になってきましたから、音楽の先生、ピアノを弾いてくれる先生が専任でおられるというのは、結構心強いですよね。
加えて研修制度と先輩の先生に直接教えてもらうという。やはり現場でやっているからこそ始めてぶつかる課題というのもいっぱいありますから、そうやって行き詰まったときに先輩からちょっとしたアドバイスがあるだけで、道も開けるのかなと思いますし、逆に後々、自分の後輩に対してのアドバイスの基礎にもなるかと思います。
自分がこの園でどれくらい成長できるのかという、そういう視点も大事かと思います。

たくさんのサポート体制が魅力

園長:では今度は北島先生にとっての魅力はなんですか?
北島:一木先生もおっしゃってましたが、やっぱりサポート体制が充実していることは一番の魅力だと思います。
私は今年初めて年長の担任をもたせていただいています。去年まではずっと年少の担任をしていたのですが、初めて担任を持ったときくらい、今年は大丈夫かなという不安がありました。でも園長先生を含めたくさんの先生が声掛けをしてくださったり、大変なときには絶対誰かが駆け寄ってサポートしていただいたりして、毎日すごく楽しく過ごせています。
慈恩学園には本当にたくさんの魅力がありますが、やはりこのサポート体制というのが、自分一人で保育しているわけじゃないと強く思えるので、そこがとてもいいところだなと思います。
園長:もともと北島先生は「マーチングがしたい」っていう希望もありましたね。年長さんで今年初めてマーチングに挑戦してらっしゃいますが、どうですか?年長さんは。
北島:そうですね。どんなふうに教えたらいいか、試行錯誤してやっているんですけど、子どもたちが楽しそうにしている姿や、私が教えたことを素直にやって、できたことを喜んでくれるとすごく嬉しくて。子どもたちも頑張って一生懸命やってくれているので、マーチングを教えられて本当によかったなと思います。
園長:今年は(コロナの為)練習時間もあまり取れない中で、初めてみんなで合わせて演奏をして。そのときにみんなすごく感動してあったじゃないですか。やっぱり子どもたちが楽しそうにやっている姿、あるいは一生懸命取り組んでいる姿。そういったものが人の心に伝わると思うんですよね。
だから、他のいろんな活動にしても、それを無理やりさせてしまったら、それは子ども本人の意思ではなくなってしまうし、仮に同じレベルで演奏ができたとしても、伝わるものってやっぱり違うと思うんですよね。
そういう意味で、子どもたちの「楽しいからやりたい!」という姿は、みんなに感動を与えますよね。そういうのを間近で見られる、感じられるというのも、幼稚園の先生の魅力かなと思います。

先生同士の学びの場

園長:では、次はいよいよ園の主任クラスの先生たちにお話を聞きたいと思います。主任クラスと言う立場から、慈恩学園に就職を考えられている方に一言、まずは荘島幼稚園の新井先生からお願いします。
新井:はい。荘島幼稚園もマイトリー幼稚園もなんですが、園の雰囲気がすごく良くって、先生たち同士の仲がすごくいいのが魅力的だなと思います。
総幼研教育で、体育ローテーションや日課活動などのいろんな活動はしているんですけど、それぞれの研修がすごく充実しています。最初はわからないかもしませんが、研修に参加して学んでいって、さらに先輩の先生たちやそれぞれの学年で、学び合ったりする場がたくさんあるので、初めての先生でも他の園から来られた転職の先生でも、すぐに馴染みやすいかなと思います。
園長:やはり新井先生の主任という立場で見ても、慈恩学園の園というのは人間関係がすごく楽しいというか。
新井:そうですね。年齢も関係なく、学年だけという形でもなくって。先生たち同士でいろんなお話をしたり、慈恩学園として、マイトリー幼稚園、荘島幼稚園の交流の機会もたくさんあるので。そこで各園だけのふれあいではなく、両園ともにいろんな交流があるので、すごくいい雰囲気だなと思います。
園長:新井先生は特に、年上の先生にもいろいろ冗談言って絡んでますからね(笑)
新井:そうですね(笑)
一同:(笑)

子どもたちと一緒に自分も成長できる

園長:では同じ質問で、佐藤先生はどうですか?今マイトリー幼稚園の主任という立場で。
佐藤:はい。これから就職する方も、別の場所から転職を考えてある方も、初めての場所・環境ということで不安もたくさんあるかと思います。でも、先生方も言ってあるように、園の先生方が親身になってアドバイスをしてくださったり、話を聞いてくださったりするので、そんなに不安に思わずに思い切ってやってみようという気になれます。またありがたいことに、園から研修に行かせていただいたりとか、社会人になってもこういうふうに勉強する場を与えてもらえるのって、すごく自分の成長につながるなと感じています。
不安に感じてある方も、そうやって教えていただける方がたくさんいますし、充実した研修の場もあるので、安心して来ていただいて大丈夫なんじゃないかなと思います。
園長:私たちの園って、「共育ーともに育つ」という言葉がありますけども、先生たち自身も、子どもたちの保育を通して、あるいはいろんな研修を通して育っていく。そしてその姿を見て、子どもたちも育っていく。
昔からよく「親が拝めば子も拝む 拝む姿が拝まれる」と言いますけども、「あなたたちやりなさい」ではなくて、「自分たちも頑張るから、子どもたちも一緒に頑張ろうね」っていう、それが一番「共に育つ」ということではないかと思うんですよね。
佐藤:今まで担任をもたせていただいたり、子どもの一番近くで関わらせてもらって、子どもたちの小さな成長や行事を終えての大きな成長を見ると…それまでは準備など大変な部分もあるかもしれませんが、終えてみるとやってよかったなとか、子どもの成長を見られてすごく幸せだなと感じることがたくさんあるので、そういうやりがいを持てることで、またこれからも頑張ろうという気持ちになります。
入職を考えていらっしゃる方は、機会がありましたら、お待ちしていますのでぜひ園に来てみてください。
園長:ありがとうございます。
ここまで、いろんな経験年数の先生、そして他の園からの転職の先生など様々なキャリアの先生たちにお話いただきました。
みんなの力が一つになって、やっぱり幼稚園という世界ができあがっていると思いますし、何よりも大事なのは「人の輪」です。よく「天の時 地の利 人の輪」という言葉がありますけども、大事なのはその「人の輪」だと思いますので、これからもみんなで仲良く力を合わせて頑張っていただければと思います。
今日はどうも、みなさん座談会お疲れさまでした。ありがとうございました。